「第三者委員会報告書から紐解く企業不祥事と社外役員の責務~コンプライアンスの仕組みを活かす時代へ~」
日時 | 2017年5月30日(火) 16:00~17:30 |
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場所 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12F) |
出演者 | 結城 大輔 氏 (のぞみ総合法律事務所 弁護士・ニューヨーク州弁護士・公認不正検査士) 吉野 弦太 氏 (のぞみ総合法律事務所 弁護士、元検事・元証券取引等監視委員会特別調査指導官) |
■ 概要
今やコンプライアンスの概念は広く浸透し、多くの企業でその実践のための仕組みが構築されています。しかしながら、その仕組みを活かし切れず、あるいは仕組みが複雑になり硬直化して、結局、不正を見逃したり、適切に対応できなかったりする例も見受けられます。このような状況では、社外取締役や監査役も、その対応の問題を指摘されたり、時には法的責任を追及されることすらあります。
本セミナーでは、企業不祥事対応を専門的に扱う弁護士2名が、公表されている第三者調査委員会の報告書を題材として取り上げ、不正・不祥事の発生している企業で社外取締役や監査役がどのような状況におかれるかを明らかにします。そして、不正・不祥事の予防・再発防止のために社外取締役や監査役が注力すべきポイントとして、コンプライアンスの仕組みが真の意味でその機能を果たすことができるよう、経営陣によるPDCAサイクルを回す努力を今一度監視し、それを促す取組みに焦点を当てます。(講師より) |
■ 出演者紹介(敬称略)
◎結城 大輔(ゆうき・だいすけ) のぞみ総合法律事務所 弁護士・ニューヨーク州弁護士・公認不正検査士 1996年東京大学法学部卒業、1998年弁護士登録、のぞみ総合法律事務所パートナー。2000~2002年日本銀行出向、2008~2009年韓国ソウルの法律事務所に出向、2010年米国University of Southern California(LL.M.)修了、2010~2013年米国ロサンゼルス・ニューヨークの法律事務所に出向、2012年ニューヨーク州弁護士登録、2013年11月日本帰国・のぞみ総合法律事務所復帰。 企業コンプライアンス、不祥事対応、危機管理、社内・第三者委員会調査、米国訴訟対応・当局捜査対応等に関する講演・著書・論考多数。 ◎吉野 弦太(よしの・げんた) のぞみ総合法律事務所 弁護士、元検事・元証券取引等監視委員会特別調査指導官 1998年中央大学法学部卒業、2000年検事任官。東京地検特捜部等にて、贈収賄、脱税、談合、粉飾等、企業犯罪の捜査に従事。2006年人事院在外研究員(オーストラリア)。2007年~2009年法務省大臣官房行政訟務課にて国が被告となる訴訟代理人を務める。2013年~2015年証券取引等監視委員会にて、国内外のインサイダー取引、相場操縦、企業の不公正ファイナンス(違法な増資、粉飾)の調査・告発を指揮。2016年弁護士登録。のぞみ総合法律事務所オブカウンセル。 企業コンプライアンス、不祥事対応、危機管理、社内・第三者委員会調査、証券規制対応。 |