「取締役会の役割を踏まえたリスクガバナンス-その重要性の考察」
日時 | 2018年3月16日(金) 16:00~17:30 |
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場所 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階) |
出演者 | 水口 啓子 氏 (日本格付研究所 審議役) |
■ 概要
金融危機からの教訓を踏まえた、金融機関におけるリスク管理に係わる課題認識は、業務執行レベルのリスク管理機能の問題にとどまらず、取締役会を中心とするリスクガバナンスに係わる課題があり、事業法人等にも相通じる観点もあるだろう。こうした指摘の例として、取締役会に十分なリスク情報が提供されていなかったこと、取締役会と業務執行との間で、また組織内でリスクテイクについての認識を共有する仕組みが構築されていなかったこと、リスクカルチャーの浸透の課題等が挙げられ、グローバル化に伴いこうした課題への対応の重要性がより増している。 前述した諸視点から、金融安定理事会(FSB)等の様々な公的機関に留まらず様々な要因分析・取るべき改善施策が指摘されており、本セミナーでは、具体的に、こうした要因分析・改善施策等を具体的な事例も含めて紹介したい。また、格付アナリストの視点から、こうした諸課題の格付(約定通りの金融債務の支払いの蓋然性の評価)への影響にも付言する。(講師より) |
■ 出演者紹介(敬称略)
◎水口 啓子(みずぐち・けいこ) 日本格付研究所 審議役 1986年上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻博士前期課程修了、同年JPモルガン銀行入行。1995年スタンダード&プアーズ入社。その後、プライスウォーターハウスクーパース(中央青山監査法人)(ディレクター)、UBSウォーバーグ証券(ディレクター)等で勤務。 2005年㈱日本格付研究所入社。格付企画部長兼チーフアナリストを経て、2017年に審議役兼チーフアナリスト、現在に至る。 公認会計士・監査審査会委員、企業会計審議会委員/監査部会委員、金融審議会ディスクロージャーWG委員等を歴任。 |