「アクティビストとガバナンス」
日時 | 2018年11月19日(月) 16:00~17:30 |
---|---|
場所 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階) |
出演者 | 田村 俊夫 氏 (一橋大学大学院 経営管理研究科 教授) |
■ 概要
近年、アクティビストは米国、さらには世界のガバナンスを大きく変容させつつある。アクティビスト飛躍の契機は、「株主が取締役を選び、取締役が経営者を選ぶ」という会社法のルールを「再発見」し、機関投資家の議決権を動員する道を選んだことである。年金基金等の長期機関投資家の支持を得る必要性は、アクティビストの長期的価値志向をもたらし、アクティビストにより最終決定権者の立場に押し上げられた機関投資家は、経営方針判断の洗練度を増している。他方で取締役会も、アクティビストと対峙する中で、より独立・客観の方向へ役割認識が変化している。本講演では、このようなアクティビスト発の企業統治のパラダイムシフトについて考察する。(講師より) |
■ 出演者紹介(敬称略)
◎田村 俊夫(たむら・としお) 一橋大学大学院 経営管理研究科 教授 1986年東京大学法学部卒業、日本興業銀行入行。1989年 ハーバードロースクール修士。ニューヨーク州弁護士。世界銀行グループIFC、みずほ証券アドバイザリー第1グループ部長、投資銀行第7部長、経営調査部上級研究員等を経て2017年より現職。 著書『MBAのためのM&A』(有斐閣)、『コーポレートガバナンスと企業・産業の持続的成長』(共著、商事法務)他。論文「アクティビスト・ヘッジファンドと企業統治革命」(証券アナリストジャーナル)他。 |