「英国のコーポレートガバナンス・コード改訂 論点と現地の反応、日本でも考慮するべき点」

日時 2018年12月17日(月) 16:00~17:30
場所 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階)
出演者 三井 千絵 氏 (野村総合研究所 金融ITイノベーション事業本部 金融デジタル企画一部 上級研究員)

■ 概要

英国のCGコードは定期的に改訂が行われていたが、2018年はかなり大がかりな見直しの取組みとなった。Brexit後、現政権が企業のガバナンス改革を掲げたため、複数の省庁や、関連機関を巻き込んだ議論となった為だ。特に、小型企業・非上場企業への適用や、従業員や顧客への考慮という今までと少し色あいの異なる論点があげられたが、これらは英国内だけではなくEU全体で行われている議論とも整合している。そのため、7月に発表された改訂コードの最終版が、これらをどう取り込むかが注目された。英国のこの2年間の議論の流れ、EUの動き、また現地の投資家企業の声などを紹介する。(講師より)

■ 出演者紹介(敬称略)

◎三井 千絵(みつい・ちえ)
 野村総合研究所 金融ITイノベーション事業本部
 金融デジタル企画一部 上級研究員

時事通信社を経て、2008年より野村総合研究所。研究分野としては、企業開示情報について、関連制度、特にIFRSやコーポレートガバナンスの導入がどのような影響を与えるか、またAIやビッグデータといった世の中の動きに対する電子開示の在り方、などをテーマとしている。
2014年よりIASB(国際会計基準評議会)の電子開示に関する諮問グループITCGのメンバー。ここ数年は日本に影響が予想される、英国やEUの企業開示、環境投資、ガバナンスの動向の調査に力をいれている。