「日本経済の現状と長期的課題」
日時 | 2019年3月12日(火) 16:00~17:30 |
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場所 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階) |
出演者 | 翁 邦雄 氏 (法政大学大学院 政策創造研究科 客員教授) |
■ 概要
この講演では、日本の社会・経済に現在、何が起きつつあり、今後なにが大きな課題になりうるかについて展望する。出発点として金融政策と物価の現状、その解釈としての自然利子率停滞仮説(長期停滞論)と人口動態の関係について論じる。そのうえで自然利子率のカギを握る可能性がある人口動態の展望について、ベンチマーク予測となっている社会保障人口問題研究所の将来人口推計の妥当性を検討し、外国人労働者に関する政策転換や技術革新の影響、これらにより発生している不確実性などについて、経済学の視点、欧州の経験、学際的な議論などを踏まえながら論じることを予定している。(講師より) |
■ 出演者紹介(敬称略)
◎翁 邦雄(おきな・くにお) 法政大学大学院 政策創造研究科 客員教授 1951年東京生まれ。東京大学経済学部卒業。1974年日本銀行入行。1983年シカゴ大学でPh.D.取得、日本銀行調査統計局企画調査課長、企画室参事、金融研究所長等を歴任。2009年から2017年まで京都大学・公共政策大学院教授。現在は、法政大学・政策創造研究科客員教授、京都大学・公共政策大学院名誉フェロー。専門は金融論、国際経済学。 著書は『期待と投機の経済分析』(1985年 東洋経済新報社、日経経済図書文化賞受賞)、『金融政策のフロンティア』(2013年、日本評論社)、『経済の大転換と日本銀行』(2015年 岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『金利と経済』(2017年 ダイヤモンド社)など。 |