「なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか」

日時 2019年5月22日(水) 15:00~17:00
場所 甲南大学ネットワークキャンパス東京(千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー10F)
出演者 樋口 晴彦 氏 (警察大学校 警察政策研究センター 教授)

■ 概要

近年、企業のコンプライアンスに対する社会的要請が強まる一方で、不祥事を起こした企業の受けるダメージは深刻なものとなっており、ガバナンスの分野でも不祥事防止の観点が重要となっています。そのため本講演会では、企業不祥事研究で高名な警察大学校の樋口晴彦教授が、不正会計事件における組織文化の問題点や内部統制システムの機能不全、性能偽装事件における関係者の自己正当化や傍流事業の問題点などについて、具体的な事例を踏まえて解説します。さらに、企業経営の参考として、新製品開発の成功例に見るイノベーションの起こし方や、緊急時における危機管理の本質やマニュアル作成のポイントについても説明します。

【樋口晴彦氏著書】
『なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか』(日刊工業新聞社)
『続・なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか』(日刊工業新聞社)
『悪魔は細部に宿るー危機管理の落とし穴』(祥伝社新書)

■ 出演者紹介(敬称略)

◎樋口 晴彦(ひぐち・はるひこ)
 警察大学校 警察政策研究センター 教授

1961年、広島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、上級職として警察庁に勤務。愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局首席監察官のほか、外務省情報調査局、内閣官房内閣安全保障室に出向。現在、警察大学校教授として、危機管理・リスク管理分野を担当し、企業不祥事について研究。MBA、博士(政策研究)。危機管理システム研究学会理事。株式会社テレビ東京のリスク管理・コンプライアンス委員会社外委員。

著書に『ベンチャーの経営変革の障害』『東芝不正会計事件の研究』(いずれも白桃書房)・『続・なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか』(日刊工業新聞社)など多数。コラム「不祥事の解剖学」を『ビジネスロージャーナル』誌(レクシスネクシス社)に、同「事例に学ぶ 他山の石と玉」を『安全と健康』誌(中央労働災害防止協会)にそれぞれ連載中。