「暗号資産(仮想通貨)の現状と将来」
日時 | 2019年7月8日(月) 16:00~17:30 |
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場所 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階) |
出演者 | 岩下 直行 氏 (京都大学公共政策大学院教授) |
■ 概要
サトシナカモトによるビットコインの提案と実装を契機として、暗号資産(仮想通貨)は、近年、大きな注目を集めるようになった。ビットコインは本来、匿名性のある決済手段として提案されたものであったが、国境をまたいだ資金決済に利用可能であったことから、資金洗浄等の不正な目的で利用され、かつ投機対象として注目された結果、相場は乱高下した。相次ぐ交換業者からの暗号資産の不正流出により、安全性に対する信頼も損なわれた。 本講演では、こうしたビットコインに代表される暗号資産の作動原理、相場動向、不正流出事件の経緯、日本と世界各国における規制動向などについて丁寧に解説し、その将来を展望する。(講師より) |
■ 出演者紹介(敬称略)
◎岩下 直行(いわした・なおゆき) 京都大学公共政策大学院教授 1984年3月、慶應義塾大学経済学部卒業。同年4月、日本銀行入行。1994年7月、日本銀行金融研究所に異動し、以後約15年間、金融分野における情報セキュリティ技術の研究に従事。同研究所・情報技術研究センター長、下関支店長を経て、2011年7月、日立製作所に出向。2013年7月、日本銀行決済機構局参事役。 2014年5月、同金融機構局審議役・金融高度化センター長。2016年4月、新設されたFinTechセンターの初代センター長に就任。 2017年3月、日本銀行退職。同年4月、京都大学・公共政策大学院の教授に就任。 同年6月、PwCあらた有限責任監査法人スペシャルアドバイザーを兼務。同年8月、金融庁参与を兼務。 2018年2月、フランス・ルイバシュリエ研究所のシニアフェローを兼務。 |