『経営倫理の最新動向~課題事項管理と価値共有の視点から~』
日時 | 2019年9月30日(月) 16:00~17:30 |
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場所 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階) |
出演者 | 出見世 信之 氏 (明治大学商学部 教授) |
■ 概要
企業不祥事に関する報道が続いている。検査不正、情報漏洩、ハラスメント、虚偽記載などが発覚している。これらの中には、かなり以前から企業の中で行われていたものがあるが、法律の制定、監視の強化、当事者の意識の変化などにより、問題化したものもある。取締役会は、企業と社会との接点であり、こうした変化に対して敏感である必要がある。そのための方策の一つが課題事項管理(issues management)である。課題事項管理は、問題になりうる事柄に事前に対応することであり、あらかじめステークホルダーや業務毎に課題事項を整理し、それを顕在化させないようにすることである。課題事項に対応するには、社会、個々のステークホルダーと価値を共有することが有効である。(講師より) |
■ 出演者紹介(敬称略)
◎出見世 信之(でみせ・のぶゆき) 明治大学商学部 教授 1963年生まれ。1997年、明治大学より、博士(商学)を取得。亜細亜大学、埼玉大学を経て、2001年より明治大学商学部に着任。2015年より商学部長を務める。その間、日本コーポレート・ガバナンス・フォーラム運営委員、日本学術会議専門委員、日本私立大学連盟ガバナンス検討分科会委員、日本経営学会幹事、日本経営倫理学会理事などを歴任。 主な著書に『企業統治問題の経営学的研究』、『企業倫理入門』、『経営のルネサンス』(共著)などがある。 |