『株主の権利と責任 / ガバナンス不全の是正を迫った株主の言動とその背景』

日時 2019年12月9日(月) 15:30~17:30    <※講演開始時刻にご注意ください。>
場所 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階)
出演者 髙野 雅永 氏 (マラソン・ロンドン(Marathon Asset Management LLP)東京事務所 日本調査担当)

■ 概要

2018年秋のリクシル社のCEO解任に関する手続きやその喫緊性に対する疑問や不信感の増幅を受けて、マラソン・アセット・マネジメントは他の国内外の株主とともに、その動きを主導した潮田氏・山梨氏の取締役解任を求める臨時株主総会の開催を2019年3月に請求した。この請求は両氏の辞任を受けて取り下げられたが、後任となる取締役人事は、6月の定時株主総会での会社提案と伊奈氏・瀬戸氏の株主提案の選択となった。この事例の当事者としての考え、また、ガバナンス不全に対する株主が果たすべき責任や行使すべき権利、株主と取締役との関係、執行役や社外取締役の責務、また長期投資の意義などについて考えてみたい。(講師より)

■ 出演者紹介(敬称略)

◎髙野 雅永(こうの・まさなが)
 マラソン・ロンドン(Marathon Asset Management LLP)東京事務所  日本調査担当

1984年に山一證券入社し、ロンドン支店、経済研究所を経て、UBS証券、ドイツ証券、SGアセット・マネジメント(現アムンディ・ジャパン)等で一貫して日本株式関連業務に携わり、2016年に英国の運用会社マラソン・ロンドンに参画。東京駐在事務所を立ち上げ、日本企業の調査、エンゲージメント活動、議決権の分析・推奨等を担当。慶應義塾大学卒。