日本コーポレート・ガバナンス・ネットワークが行うセミナー・シンポジウム

第158回セミナー
「金融機関等におけるマネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策の現状と課題」 

【日時】 2020年9月9日(水) 10:00~11:30
【場所】 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階)
【出演者】 尾崎 寛 氏(金融庁総合政策局マネーローンダリング・テロ資金供与対策企画室長)

■ セミナーの趣旨

マネー・ローンダリング及びテロ資金供与(以下、ML/TF)対策は各金融機関等における経営課題であり、ガバナンスの問題である。もし、金融機関等においてML/TFリスクを適切に低減できなければ、犯罪収益等は我が国の金融ネットワークに侵入し、結果的に、組織的な犯罪やテロリズム等を助長し、健全な経済活動に重大な悪影響を与え、国民生活の安心・安全が脅かされるおそれがある。また、犯罪収益等は国境を超えて移転することから、ML/T対策は世界共通の重要な課題であり、各国が協調して対策を講じていくことが重要である。
我が国においては、国家公安委員会作成の犯罪収益移転危険度調査書にもあるように、暴力団、特殊詐欺の犯行グループ、来日外国人犯罪グループ等を主体とするマネー・ローンダリングが行われている実態が見られ、これらの犯罪収益等を我が国の金融ネットワークから締め出すことは喫緊の課題である。また、国際協調の枠組みの中で、各国監督当局の管理・監督の目線は更に高まりを見せている中、現在、国際的なML/TF管理の枠組みであるFATFによる第4次対日相互審査が行われているところであり、この対応も重要課題の一つである。(講師より)

■ 出演者紹介(敬称略)

◎尾崎 寛(おざき・ひろし)
 金融庁総合政策局マネーローンダリング・テロ資金供与対策企画室長

88年東京大学経済学部経済学科卒、三井銀行入行。
91年大蔵省出向(国際金融局調査課)、93年外務省出向(在ワシントンDC日本大使館財務班)等を経て、01年三井住友銀行米州統括部(在ニューヨーク)、13年同欧阿中東本部(在ロンドン)、14年同中東総支配人兼DIFC(ドバイ)支店長。17年4月同総務部部付部長兼AML金融犯罪対応室長を経て18年1月末同行を退職し、18年2月から現職。
米国ニューヨーク大学経営学修士(MBA)、米国公認アンチ・マネー・ローンダリング・スペシャリスト(CAMS)。

■ 参加形態

参加形態
Zoomを利用したオンラインによる聴講 WebセミナーにはZoomを使用します。
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YouTubeを利用した後日聴講 開催日から数日経過後に、1週間限定でYouTube配信します。

  ※通信費用は各自でご負担いただくことになりますので、ご了承ください。

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