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旬刊商事法務に「取締役会事務局懇話会」有志による論考が掲載されました

旬刊商事法務(2019年4月5日号。No.2195)に、「取締役会事務局のMID(ガバナンス講座)」の修了生を対象にした意見交換会である「取締役会事務局懇話会」の有志による論考『取締役会評価の活用と取締役会のPDCAサイクル─取締役会事務局の果たす役割─』が掲載されました。

本稿は、「取締役会事務局懇話会」に参加する有志7名(7社の取締役会事務局。監査役会設置会社5社、指名委員会等設置会社1社、監査等委員会設置会社1社)が、「取締役会事務局」の業務や機能の重要性を社会に発信し、その認知を高めていくことを目的に、一から書き起こしたものです。

本稿では、上場会社7社の「取締役会評価」の実例と、それを活用した「取締役会のPDCAサイクル」を提示しています。「取締役会のPDCAサイクル」は、「標準型」、「早期サイクル重視型」、「モニタリング重視型」の三つに分類して、それぞれを図表化した上で、取締役会の年間スケジュールを示しています。

取締役会評価と取締役会のPDCAサイクルがスパイラル的に向上していくためには、取締役会構成員が議論を重ねること、そして、これを取締役会事務局が支え続ける必要があります。PDCAサイクルを回す上では、社内の事業部門や本社スタッフとの連携が必要で、取締役会事務局には各部門や機能に横串を刺してまとめていく役割が求められていることにも触れています。

「取締役会事務局懇話会」では、取締役会の実効性を高めるための議論を続けていくとともに、今後もこのような情報発信の可能性を探っていきます。

※本稿は、取締役会事務局懇話会の有志による私的な意見で、CGネットの団体としての意見を表明するものではありません。


◆取締役会事務局のためのMID(ガバナンス講座)
 CGネットが開講している取締役会事務局向けの研修講座。略称「MID事務局コース」。①東京証券取引所の取り組み、②企業不祥事・不正、③取締役会の運営実務、④社外取締役のサポート、⑤取締役会評価の実務、⑥指名・報酬委員会事務局の実務、⑦ファイナンスと資本コスト、⑧機関投資家の考え方の全8講からなります。2017年11月から第1期2018年11月に第2期が開講。第3期は2019年秋に開講予定です。

◆取締役会事務局懇話会
 「取締役会事務局のMID(ガバナンス講座)」の修了生を対象にした意見交換会。取締役会事務局の横の連携強化を目的に、四半期に一度、取締役会の運営方法など、コーポレート・ガバナンスに関する意見交換を行っています。2018年4月から第1期生が開始し、2019年4月からは第2期生も加わり、現在2グループ(各20社程度)で運営しています。本稿は第1期生の有志によるものです。