資料版/商事法務に事務局長の富永誠一による論考が掲載されました
資料版/商事法務(2020年10月号)に、事務局長の富永誠一による論考『取締役会の多様性を促進するスキルマトリックス―TOPIX100企業の現状と分析―』が掲載されました。
本稿は、株主総会招集通知等で開示が進んでいる「スキルマトリックス」(構成員の経験・専門性等の一覧)について、スキルマトリックスの現状、それを取り扱う指名委員会との関係について触れた上で、TOPIX100企業のうち、掲載企業19社の実例を示しています。
日本の先行企業がどのような経験、専門性を用いているか、見せ方の工夫を行っているかなど、事例を使って解説するとともに、内容の分析を行っています。
さらに、これからスキルマトリックスの策定を試みる企業の参考になるよう、策定時の留意点として、スキルマトリックスの対象者、経験・専門性の種類、数についても触れています。
スキルマトリックスは取締役会の最適な構成を考える上でのツールにもなり得ます。
これから多くの企業でスキルマトリックスが検討されていく中で、中長期的な視点での「取締役会のあるべき姿」についても議論が及ぶとともに、本質的な意味での「取締役会の多様性」が実現することを期待しています。
※本稿は、執筆者個人の見解で、CGネットの団体としての意見を表明するものではありません。