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証券アナリストジャーナルに事務局長の富永誠一による論考が掲載されました

証券アナリストジャーナル(2022年4月号)に、事務局長の富永誠一による論考『ガバナンスの一翼を担う取締役会事務局の重要性と機能強化』が掲載されました。

本稿は、同誌の特集「取締役会の活性化と社外取締役の役割」を構成する論文の一つとして、高度化するガバナンス実務を担いながら、独立社外取締役の支援を行う取締役会事務局の重要性と機能強化を論じたものです。

コーポレートガバナンス・コード(CGコード)が再改訂などにより、上場会社のガバナンス実務の高度化と増加した独立社外取締役への支援体制の充実という観点から、取締役会事務局の役割の重要性が増しています。
ガバナンスの実効性向上のためには、独立社外取締役の増員だけでなく、それをサポートする存在である取締役会事務局の強化も同時に行っていくことが必要だと考えられます。

本稿では、取締役会をめぐる環境変化と取締役会事務局の現状を概観し、取締役会事務局に関するCGコードの具体的な見直しについて触れるとともに、欧米に置かれるカンパニー・セクレタリーとの比較を行うことで、今後の日本の取締役会事務局の方向性について論じています。

CGネットでは、取締役会事務局向けのガバナンスの最新知識を習得する「取締役会事務局のためのMID(ガバナンス講座)」と、取締役会事務局のための情報交換を目的とした「取締役会事務局懇話会」を運営することを通じて、取締役会事務局の皆様のサポートを行っています。

こうした活動にご関心をお持ちの取締役会事務局の皆様のご参加をお待ちしております。

※本稿は、執筆者個人の見解で、CGネットの団体としての意見を表明するものではありません。


◆取締役会事務局のためのMID(ガバナンス講座)
 CGネットが開講している取締役会事務局向けの研修講座。略称「MID事務局コース」。①東京証券取引所の取り組み、②取締役会事務局への期待、③取締役会の運営実務、④社外取締役のサポート、⑤取締役会評価の実務、⑥指名・報酬委員会事務局の実務、⑦企業不祥事・不正、⑧機関投資家の考え方の全8講からなります。

◆取締役会事務局懇話会
 「取締役会事務局のMID(ガバナンス講座)」の修了生を対象にした意見交換会。取締役会事務局の横の連携強化を目的に、取締役会の運営方法など、コーポレート・ガバナンスに関する意見交換を定期的に行っています。2021年3月には、参加者有志が執筆した書籍『取締役会事務局の実務─コーポレート・ガバナンスの支援部門として』を出版しました(商事法務より)。