国際労働移動ネットワークの中の日本-誰が日本を目指すのか?
- 日時
- 2022年3月16日(水) 16:00~17:30
- 聴講形式
- 今般の感染状況等を踏まえ、本講演会はオンラインのみの聴講といたします。
①Zoomを利用したオンラインによる聴講
②YouTubeを利用した後日聴講(2週間限定となります) - 出演者
- 是川 夕 氏 (国立社会保障・人口問題研究所 国際関係部長、博士(社会学))
概要
現在、新型コロナ禍の影響により国際的な人の移動は全世界的にほぼストップしているにも関わらず、2021年10月時点での日本における外国人労働者数は1,727,221人と微増した。こうした背景にはアジア全域に広がる国際労働移動ネットワークの存在があるものの、その構造や特徴についてはこれまでほとんど明らかにされておらず、日本における急激な外国人労働者の増加はもっぱら途上国への技術移転を建前とした技能実習制度の歪みによるものとされるなど、十分な解明は行われていない。こうした中、本講演では各種研究結果をもとに、アジア諸国が送出し/受入れともにグローバルな国際労働移動の中心地であると同時に、日本がその中で高学歴層を中心にもっとも選ばれる目的地の一つであること、及び国際移民が職業や経済的地位の面で日本社会への「緩やかな社会的統合」を経験していることを明らかにする。さらに本年2月にJICAから示された「2030/40年の外国人労働者需給推計」等をもとに今後のわが国の労働市場のあり方について具体的に論ずる。(講師より)
出演者紹介(敬称略)
是川 夕
(これかわ・ゆう)
国立社会保障・人口問題研究所 国際関係部長、博士(社会学)
東京大学文学部卒、同大学大学院博士課程修了(社会学)。カリフォルニア大学アーバイン校修士課程修了(社会科学)。内閣府採用の後、2012年より国立社会保障・人口問題研究所にてグローバルな国際移民の動向、日本における移民の社会統合、将来人口推計等の研究に従事。厚生労働省「外国人の雇用対策の在り方に関する検討会」構成員他、OECD移民政策専門家会合(SOPEMI)メンバーなどを務める。
主要業績に「移民受け入れと社会的統合のリアリティ」(勁草書房、2019年)、「国際労働移動ネットワークの中の日本」(日本評論社、2022年刊行予定)等がある。
参加形態
- Zoomを利用したオンラインによる聴講
- WebセミナーにはZoomを使用します。
ご所属される組織のセキュリティによりZoomが使用できない場合がございますので、事前にご確認ください。 - YouTubeを利用した後日聴講
- 開催日から数日経過後に、2週間限定でYouTube配信します。
※通信費用は各自でご負担いただくことになりますので、ご了承ください。