半導体の歴史と未来—日本半導体復権への道

日時
2023年9月8日(金) 16:00~17:30
聴講形式
本講演会はオンラインのみの聴講といたします。
 ①Zoomを利用したオンラインによる聴講
 ②YouTubeを利用した後日聴講(2週間限定となります)
出演者
牧本 次生 氏(日本半導体歴史館 館長、元・日立製作所 専務取締役、元・ソニー 執行役員専務)

概要

半導体は日々進歩を続けており、その威力は国の盛衰を左右するほどになっている。今や世界の多くの国が半導体をもっとも重要な戦略物資として位置づけている。1947年のトランジスタの発明にさかのぼってその発展の歴史を概観する。
日本は一時、世界のトップに位置していたが、その後長年にわたって低落が続いており、歯止めが見られない。なぜそのようになったのか、その背景を探る。また、「台湾有事」につながりかねない米中半導体摩擦を含め、世界の動向について俯瞰する。さらに、未来における半導体の可能性は何か、社会へのインパクトは何か、また日本にとっての失地回復の方策は何かについて触れる。(講師より)

出演者紹介(敬称略)

牧本 次生

(マキモト・ツギオ)

日本半導体歴史館 館長
元・日立製作所 専務取締役、元・ソニー 執行役員専務

<学歴・職歴>
1959年東京大学工学部卒業、1966年スタンフォード大学電気工学科修士、1971年東京大学工学博士、1997年IEEEフェロー。
1959年日立製作所入社後一貫して半導体の道を歩む。1992年半導体事業部長、1997年専務取締役、2000年退社。同年、執行役員専務としてソニー入社、2001年顧問、2005年退社。現在日本マイクロニクス(株)顧問、半導体産業人協会特別顧問、日本半導体歴史館館長
<特記事項>
① 半導体産業における標準化とカスタム化のサイクル現象はエレクトロニクス・ウイークリー紙(英)によって「牧本ウエーブ」と名付けられた(1991年)。
② 1996年の日米半導体交渉において日本半導体業界を代表して交渉に当たり、日米半導体協定の終結と世界半導体会議(WSC)の設立を主導
③ 1997年に”Digital Nomad”を出版(共著)、新しいライフスタイルの出現を予想
④ 2006年に「一国の盛衰は半導体にあり」を出版、日本半導体の状況に対して警鐘
⑤ 2021年に「日本半導体復権への道」を出版、日本の進むべき方向を提言

<主な受賞>1973年市村賞(LSIのCADシステムの実用化)、1979年IR100賞(高速CMOS4KビットSRAM開発)、2004年ベルウエザー賞(半導体産業における顕著な業績と貢献に対して)、2007年エレクトロニクス実装学会功績賞、2013年グローバIT賞(アルメニア大統領より、IT分野における世界的な貢献に対して)、2018年IEEEロバート・ノイス賞(CMOSメモリ・マイクロプロセッサにおける指導的役割に対して)

<おもな著書>:1996年「デジタル革命」(日経BP社)、1997年“Digital Nomad”(John Wiley)、1998年「デジタル遊牧民」(工業調査会)、2006年「一国の盛衰は半導体にあり」(工業調査会)、2015年「IT立国アルメニア」(東京図書)、2021年「日本半導体復権への道」(年筑摩書房)

参加形態

Zoomを利用したオンラインによる聴講
WebセミナーにはZoomを使用します。
ご所属される組織のセキュリティによりZoomが使用できない場合がございますので、事前にご確認ください。
YouTubeを利用した後日聴講
開催日から数日経過後に、2週間限定でYouTube配信します。

※通信費用は各自でご負担いただくことになりますので、ご了承ください。

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