「公取委員長10年を振り返って」

日時 2013年11月22日(金) 16:00~17:30
場所 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12F)
出演者 竹島 一彦 氏(森・濱田松本法律事務所 顧問、公正取引委員会 前委員長)

■ 概要

公正取引委員会・前委員長の竹島一彦氏をお招きし、独占禁止法違反の実例を交えて公取委の摘発・監視活動の話をお伺いします。
9月27日の日経新聞で、日立系や三菱系の大手を含む日本企業計9社が価格カルテルで米司法省に総額7億4千万ドルもの巨額罰金を支払うことが報道されました。
国内でも近年カルテルや談合に関与した法人並びに役職員に厳罰が科せられるようになり、役員が知らぬ間に発生する大きな経営リスクの一つとして注意喚起されています。
同氏は異例の10年の長きに亘り公取委員長を努められ昨年ご退任されましたが、在任中に公取委を「吠えない番犬」から「闘う公取委」に改革し、価格カルテルのみならず、談合(官製を含む)、優位的立場の濫用にも厳しく対処する法律の改正も実現されました。また日本では全く馴染みのない「リニエンシー」という一種の司法取引制度を導入し大きな成果を上げていることでもよく知られています。

■ 出演者紹介

◎竹島 一彦(たけしま・かずひこ)
 森・濱田松本法律事務所 顧問
 公正取引委員会 前委員長 

略暦:
1965年   東京大学経済学部卒業
1965年   大蔵省(現・財務省)入省
1969年   米国ジョンズ・ホプキンス大学博士課程修了
1991年6月 近畿財務局長
1992年6月 大蔵省主計局次長
1994年7月 大蔵省大臣官房総務審議宮
1995年5月 経済企画庁(現・内閣府) 長官官房長
1997年7月 国税庁長官
1998年1月 内閣官房内閣内政審議室長
2001年1月 内閣宮房副長宮補
2002年7月 公正取引委員会委員長
2012年9月 公正取引委員会委員長退官
2013年1月 現職就任
2013年4月 瑞宝大綬章受章
全国社外取締役ネットワーク活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス・フォーラム活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス研究所