「公認会計士監査と公認会計士・監査審査会-コーポレート・ガバナンスの観点から」

日時 2014年7月15日(火) 16:00~17:30
場所 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12F)
出演者 千代田 邦夫 氏(公認会計士・監査審査会 会長)

■ 概要

監査法人の「独立性」が問われています。また、「監査の品質」については投資家の理解が必要です。監査の独立性を担保するために、監査法人と監査役の関係はどうあるべきか、そして社外取締役を含む取締役会は何を考えておくべきなのでしょうか。
公認会計士・監査審査会(Certified Public Accountants and Auditing Oversight Board=CPAAOB)は、公認会計士法に基づき、「公認会計士試験の実施」の他、「公認会計士・監査法人に対する報告徴収と検査」、「各国における監査監督機関との連携」を行うため、2004年に金融庁に設置されました。資本市場の公正性と透明性を高めることを使命として、投資家の信頼向上に取り組んでおり、公認会計士業界の独立性と誠実性の検証を通して、その強みが継続して存在していることを再確認することが役割とも言えます。
本講演会では、日本における公認会計士監査の歴史から始まり、現在の監査法人の課題、監査法人と監査役との関係、取締役会・社外取締役への期待、監査論からみたコーポレート・ガバナンス等について、同審査会の千代田邦夫会長からお話しいただきます。

■ 出演者紹介(敬称略)

◎千代田 邦夫(ちよだ・くにお)
 公認会計士・監査審査会 会長

1966年早稲田大学第一商学部卒、同大学院商学研究科修士課程修了。 鹿児島経済大学、 立命館大学、熊本学園大学大学院、早稲田大学大学院会計研究科教授 を経て、現在公認会計士・監査審査会会長、経営学博士、公認会計士
    
著書
『闘う 公認会計士-アメリカにおける150年の軌跡』中央経済社、2014年3月
『新版 会計学入門-会計監査の基礎を学ぶ』(第3版)、中央経済社、2014年2月
『監査役に何ができるか?』(第2版)、中央経済社、2013年3月
『貸借対照表監査研究』中央経済社、2008年1月
『日本の会計』上海財経大学出版社、2006年4月
『課長の会計道』中央経済社、2004年4月
『アメリカ監査論-マルチディメンショナル・アプローチとリスク・アプローチ』中央経済社、1994年12月
『アメリカ監査制度発達史』中央経済社、1984年3月 他 
 
日経・経済図書文化賞、日本会計研究学会太田賞
日本内部監査協会青木賞、日本公認会計士協会学術賞、辻 真会計賞
全国社外取締役ネットワーク活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス・フォーラム活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス研究所