「グローバル時代の危機管理:鍵を握る内部調査」
日時 | 2014年11月7日(金) 16:00~17:30 |
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場所 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12F) |
出演者 | ポール・ワイス・リフキンド・ワートン・ギャリソン外国法事務弁護士事務所 米国ニューヨーク州弁護士 阿達 雅志 氏 米国ニューヨーク州弁護士 小野 美恵 氏 |
■ 概要
どんなにしっかりしたコンプライアンス体制を確立しても、コンプライアンスの問題は生じます。違反の重大さを見極め、適切な危機管理を行うために「内部調査」は不可欠です。中途半端な内部調査が事態を悪化させた例は枚挙に暇がありません。米国では経営陣のコンプライアンス意識の高まりと共に、効果的な内部調査の手法が探求されてきました。日本企業はこれまで主に日本流の社内調査で対応してきたものと思われますが、ビジネスのグローバル化に伴い、海外の独禁法、贈収賄防止法、経済制裁法事案に巻き込まれるリスクも増えています。各国の司法当局、行政当局は調査協力を進めており、国内向けの対応のみではもはや十分とはいえません。第三者調査委員会報告書格付け委員会の活動からも示唆されるように、本邦においても、米国流の徹底した内部調査が信頼回復のために求められつつあります。本講演会では、日本企業の危機対応において大いに参考となる米国流の「内部調査」のポイントを説明いただきます。 |
■ 出演者紹介(敬称略)
◎阿達 雅志(あだち・まさし) 1983年東京大学法学部卒業(B.A.)。ニューヨーク大学にて1992年にM.C.J.を、1993年にLL.M.を取得。在学中はニューヨーク大学 Law Journal of International Law and Politicsの編集員として活躍。ニューヨーク州登録弁護士。 海外駐在の7年も含め、大手日系商社で17年間にわたって勤務。M&A、合弁、リストラクチュアリング、プロジェクト・ファイナンス案件、船舶融資及びセキュリティゼーション等のプロジェクトに加え、訴訟や仲裁による紛争解決、コンプライアンス、危機管理等、幅広い国内外の案件を担当。衆議院議員秘書として活動の後、ポール・ワイス・リフキンド・ワートン・ギャリソンLLPに入所。 ◎小野 美恵(おの・みえ) 1997年東京大学法学部卒業(B.A.)。コロンビア大学にて2005年にLL.M.を取得。ニューヨーク州登録弁護士。 ポール・ワイスのニューヨーク・オフィス及び東京オフィスにおいて、クロスボーダーM&A、企業再編、非公開化、証券発行を中心とする様々なコーポレート案件に従事。また米国規制当局に関する内部調査にも複数関与している。 |