「『良心』から企業統治を考える」
日時 | 2015年3月24日(火) 15:00~17:00 |
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場所 | 甲南大学ネットワークキャンパス東京(千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー10F) |
出演者 | 田中 一弘 氏(一橋大学大学院商学研究科 教授) |
【内容紹介】 コーポレート・ガバナンス改革に違和感を持っている人へ――。 コーポレート・ガバナンス、企業統治改革の必要性が常にいわれている。一般にいわれている企業統治は、経営者への監視を強め、報酬でインセンティブを与えることを狙っている。その根底には経営者への性悪説があり、経営者の利己心に訴えて、なすべきことをさせよう、とするスタンスである。しかし、人間には「良心」もある。たとえば、「従業員のため、顧客のため、社会のために貢献すること」や「経営トップとしてきちんと責任を果たすこと」の歓びによって全力を尽くすといったことである。従来、日本の企業システムでは、株式持ち合いや社内取締役中心の取締役会のゆえに、コーポレート・ガバナンスは機能しないといわれてきた。しかし、それでは日本企業の長きにわたる発展は説明できない。本書では、そのメカニズムを明らかにすることで日本的経営論に一石を投じるものである。 === ご参加にあたっては、田中 一弘氏の著書(以下)を事前にお読みになられることをお勧めします。 『「良心」から企業統治を考える』 田中 一弘 著 東洋経済新報社 (2014年8月) \1,800+税 |
■ 出演者紹介
◎田中 一弘(たなか・かずひろ) 一橋大学大学院商学研究科教授 1966年東京都生まれ。90年一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。神戸大学大学院経営学研究科助教授などを経て、2010年より現職。 専門は経営哲学、企業統治。主な著作に『「良心」から企業統治を考える』(東洋経済新報社)、『企業支配力の制御』(有斐閣)、『松下電器の経営改革』『渋沢栄一と人づくり』(ともに共編著、有斐閣)などがある。 |