「財政危機の深層 増税・年金・赤字国債を問う」
日時 | 2015年12月7日(月) 15:00~17:00 |
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場所 | 甲南大学ネットワークキャンパス東京(千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー10F) |
出演者 | 小黒 一正 氏(法政大学経済学部 教授) |
【内容紹介】 消費税増税への根強い抵抗感、自転車操業で積み増す赤字国債、20歳未満と70歳以上で一億円超の受益負担格差がある年金……。財政危機が叫ばれて久しいが、このままだとどうなってしまうのか。問題の本質はどこにあるのか。元財務官僚の経済学者が、世に氾濫する「誤解」を正し、持続的で公正な財政の未来を問う。 [目次] 序 章 迫り来る「財政破綻」 第一章 財政の現状はどうなっているのか 第二章 経済成長だけで財政再建はムリ 第三章 歳出削減はなぜ進まないのか 第四章 このままだと「消費税30%」も避けられない 第五章 「異次元緩和」の巨大リスク 第六章 「国債安全論」を撃つ 第七章 年金は「100年安心」ではない 第八章 「世代間格差」を解消せよ 終 章 「民主主義」の困難を乗り越えるために === ご参加にあたっては、小黒一正氏の著書(以下)を事前にお読みになられることをお勧めします。 『財政危機の深層 増税・年金・赤字国債を問う』 小黒 一正 著 NHK出版 (2014年12月) \842 |
■ 出演者紹介
◎小黒 一正(おぐろ・かずまさ) 法政大学経済学部 教授 1974年生まれ。京都大学理学部卒業、一橋大学大学院経済学研究科博士課程終了(経済学博士)。1997年 大蔵省(現財務省)入省後、大臣官房文書課法令審査官補、関税局監視課総括補佐、財務省財務総合政策研究所主任研究官、一橋大学経済研究所准教授、法政大学経済学部准教授などを経て、2015年から現職。財務省財務総合政策研究所上席客員研究員、経済産業研究所コンサルティングフェロー。厚生労働省保健医療2035推進参与。鹿島平和研究所理事。キヤノングローバル戦略研究所主任研究員。専門は公共経済学。 ○著書 『人口動態と政策: 経済学的アプローチへの招待』(共著/日本評論社)、『人口蒸発「5000万人国家」日本の衝撃──人口問題民間臨調 調査・報告書』(共著/新潮社)、『財政危機の深層―増税・年金・赤字国債を問う』(単著/NHK出版新書)、『アベノミクスでも消費税は25%を超える』(PHP研究所)、『日本破綻を防ぐ2つのプラン』(共著/日本経済新聞出版社)、『2020年、日本が破綻する日』(単著/日本経済新聞出版社)、『震災復興 地震災害に強い社会・経済の構築』(共著/日本評論社)、『Matlabによるマクロ経済モデル入門』(共著/日本評論社)、『人口減少社会の社会保障制度改革の研究』(共著/中央経済社)等。 ○論文 「ギャンブルとしての財政赤字に関する一考察-“不確実性”のある成長率と長期金利の関係を中心に-」(日本経済研究 No.60, pp.19-35, 2009年)、“The Impact of Immigration on the Japanese Economy: A Multi-Country Simulation Model”(with Shimasawa, Journal of The Japanese and International Economies, Volume 24, Issue 4, pp.586-602, 2010年)、“Child Benefit and Fiscal Burden: OLG Model with Endogenous Fertility”(with Shimasawa and Takahata, Modern Economy, Volume 2, No.4, pp.602-613, 2011年)、“Demographic Change, Intergenerational Altruism, and Fiscal Policy - A Political Economy Approach –”(with Oshio, Aoki, and Shimasawa, Studies in Applied Economics, Volume 6, pp.1-15, 2013年)等。 |