日本コーポレート・ガバナンス・ネットワークが行うセミナー・シンポジウム

第86回セミナー「独立社外取締役の選任とROEとの関係」 

【日時】 2013年11月19日(火) 10:00~11:30
【場所】 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12F)
【出演者】 渡邊 浩司 氏(東京証券取引所 上場部企画グループ課長)

■ セミナーの趣旨

社外取締役の導入と企業パフォーマンスの関係については、様々な実証研究がありますが、誰もが納得する結果はまだ出ていないのが現状です。
昨年の会社法改正の議論で、法制審議会は証券取引所に対して、上場ルールで「取締役である独立役員を一人以上確保する努力義務を規定することを要望」という付帯決議を採択しました。これから上場ルールが改正され、独立社外取締役の選任が強く求められていくものと思われます。
そのような中、東京証券取引所が独立社外取締役の選任と資本効率を示すROE(株主資本利益率)の関係について、興味深いデータを発表しています。「独立社外取締役は、経営陣から独立しているからこそ、客観的な立場から資本効率の改善を促し、そのことを通じて、企業価値の向上の貢献できる」という仮説に基づき、独立社外取締役の存在が企業価値の向上(資本効率の改善)に有効であるかを検証するため、独立社外取締役の選任状況とROEとの関係等について分析しています。
上場会社における独立社外取締役の選任がますます進んでいる中、本セミナーでは、実際にデータの分析に携われた、上場部の渡邉浩司氏から分析結果についてお話いただきます。

■ 出演者紹介

◎渡邊 浩司(わたなべ・こうじ)
 東京証券取引所 上場部企画グループ課長

2000年東京大学法学部卒業後、株式会社東京証券取引所入社。株式部、決済管理部、株式会社日本証券クリアリング機構出向等を経て、2008年より現職。ダートマス大学経営大学院(MBA)。
全国社外取締役ネットワーク活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス・フォーラム活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス研究所