第91回セミナー
「アメリカの社外取締役の独立性向上への挑戦」
-その歴史的変遷と新しい動きをNACD(全米取締役協会)の活動から報告-
【日時】 | 2014年8月5日(火) 10:00~11:30 |
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【場所】 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12F) |
【出演者】 | 佐藤 剛 氏(全米取締役協会会員/元日立化成 副社長) |
■ セミナーの趣旨
日本企業の間で社外取締役の導入が急速に進んでいます。今後は、社外取締役がコーポレート・ガバナンスの向上に貢献できるか、実効性の議論に関心が移ってくると思われます。そのようなとき、アメリカの動きが参考になります。アメリカでは1970年代の後半に社外取締役が生まれ、社外取締役の連携強化のため1977年にNACD(National Association of Corporate Director:全米取締役協会)が設立されました。その後、2008年に発生した金融危機ではアメリカのガバナンス不全が露呈されました。金融危機後、NACDはガバナンスの信頼回復に向けた再構築活動に取り組んでいます。NACDの活動の変遷と最近の動向を知ることは、今後の日本の社外取締役制度の健全な普及に大いに参考になると思われます。NACDの会員であり、毎年NACDの総会に出席し、再構築活動についての進展をつぶさにみてこられた佐藤剛氏から、歴史的変遷と新しいNACDの活動について報告いただきます。 |
■ 出演者紹介
◎佐藤 剛(さとう・ごう) 全米取締役協会会員/元日立化成 副社長 1941年生まれ。1965年慶應義塾大学経済学部卒、日立化成株式会社入社。 一貫して営業旗を歩み、1997年取締役、常務を経て、2001年に副社長に就任。 2006年取締役を退任。2007年7月南カリフォルニア大学(USC)で経営学修士(MBA)を取得。同大学ロースクールで研究生としてコーポレート・ガバナンスの日米比較を研究。 NACD会員。2009年帰国後、早稲田大学大学院法学研究科で研究を継続。 著書:「金融危機が変えたコーポレート・ガバナンス」(2010年8月、商事法務) |