旬刊商事法務に事務局長の富永誠一による論考が掲載されました
旬刊商事法務(2021年8月5-15日合併号)に、事務局長の富永誠一による論考『取締役会事務局がなぜ重要なのか─増加する独立社外取締役の支援のために─』が掲載されました。
本稿は、同誌が展開するガバナンス連載企画「2021年コーポレートガバナンスの現在地」の第9回となるもので、高度化するガバナンス実務を担いながら、独立社外取締役の支援を行う取締役会事務局の重要性を論じたものです。
コーポレート・ガバナンスの文脈で、なぜ取締役会事務局に注目が集まるのかを説き起こし、取締役会事務局の現状や今後の進むべき方向性等を示しています。
コーポレートガバナンス・コードが再改訂され、今後、プライム市場上場会社では、3分の1以上の独立社外取締役の選任が求められることになります。その際、社内の受け入れ態勢としての取締役会事務局を考える必要があります。独立社外取締役の増員と取締役会事務局の強化はセットで考えるくらい重要だと考えます。
ガバナンスの推進にリーダーシップを発揮する経営者、独立した立場からガバナンス上重要な役割を果たす独立社外取締役、高度化するガバナンス実務を担いながら独立社外取締役のサポートを行う取締役会事務局という、「三位一体のガバナンス改革」がこれからの時代には求められます。
CGネットでは、取締役会事務局向けのガバナンスの最新知識を習得する「取締役会事務局のためのMID(ガバナンス講座)」と、取締役会事務局のための情報交換を目的とした「取締役会事務局懇話会」を運営することを通じて、取締役会事務局の皆様のサポートを行っています。
こうした活動にご関心をお持ちの取締役会事務局の皆様のご参加をお待ちしております。
※本稿は、執筆者個人の見解で、CGネットの団体としての意見を表明するものではありません。
◆取締役会事務局のためのMID(ガバナンス講座)
CGネットが開講している取締役会事務局向けの研修講座。略称「MID事務局コース」。①東京証券取引所の取り組み、②取締役会事務局への期待、③取締役会の運営実務、④社外取締役のサポート、⑤取締役会評価の実務、⑥指名・報酬委員会事務局の実務、⑦企業不祥事・不正、⑧機関投資家の考え方の全8講からなります。
◆取締役会事務局懇話会
「取締役会事務局のMID(ガバナンス講座)」の修了生を対象にした意見交換会。取締役会事務局の横の連携強化を目的に、取締役会の運営方法など、コーポレート・ガバナンスに関する意見交換を定期的に行っています。2021年3月には、参加者有志が執筆した書籍『取締役会事務局の実務─コーポレート・ガバナンスの支援部門として』を出版しました(商事法務より)。