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証券アナリストジャーナルに執行役員の富永誠一による論考が掲載されました

証券アナリストジャーナル(2023年12月号)に、執行役員リサーチフェローの富永誠一による論考『コーポレートガバナンスの視点からみた東証要請』が掲載されました。

本稿は、同誌の特集「新たな東証開示要請の意義と課題」を構成する論文の一つとして、2023年3月31日に東京証券取引所から上場会社へ向けられた要請「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」について、独立社外取締役および取締役会事務局との多数の接点を有する立場からコーポレート・ガバナンスの視点で論じたものです。

CGネットに置かれる独立社外役員のための勉強会・交流会の「独立役員研究会」、取締役会事務局のための「取締役会事務局懇話会」で、東証PBR問題に対するそれぞれ参加者からの反応について触れ、コーポレート・ガバナンスの課題としての取締役会におけるPBR・資本コスト・事業ポートフォリオの問題を取り上げながら、コーポレート・ガバナンスのコア機能である、指名・報酬機能との関わり、今後の展開の可能性について論じています。

論考に加えて、同誌には、青山学院大学名誉教授の北川哲雄氏を司会として、シュローダー・インベストメント・マネジメントの豊田一弘氏、日本IR協議会の佐藤淑子氏、富永による座談会「新たな東証開示要請の意義と課題」も掲載されています。

※本稿は、執筆者個人の見解で、CGネットの団体としての意見を表明するものではありません。


◆独立役員研究会
 現職の独立役員(独立社外取締役、独立社外監査役)のための勉強会・交流会。現在、百数十名の参加者で、毎月、前半に富永からコーポレート・ガバナンスの最新動向を情報提供し、後半には富永がモデレートする形で独立役員が直面するさまざまな課題について意見交換を行っている。他社の独立役員がどのような考えに基づいて取締役会に参画しているかを知る場所は限られている。参加者間の食事会の実施を通じた交流促進も行っている。

◆取締役会事務局懇話会
 「取締役会事務局のMID(ガバナンス講座)」の修了生を対象にした取締役会事務局のための意見・情報交換会。取締役会事務局同士で、独立社外取締役のサポート、取締役会の運営方法など、コーポレート・ガバナンスに関わる諸課題について意見交換を行っている。食事会を行うことで、取締役会事務局のネットワーキングを促している。2021年3月には、参加者有志が執筆した書籍『取締役会事務局の実務─コーポレート・ガバナンスの支援部門として』を商事法務より出版した。