2015年のコーポレートガバナンス・コード適用、そして2018年の改訂で、上場会社のコーポレート・ガバナンスは形式から実質へと、より一層の深化が求められています。本講座は、取締役会の実効性を支える取締役会事務局の現場の要請に応える実践的なプログラムです。全8回にわたり、これからの取締役会事務局が取り組むべき内容を網羅しています。
取締役会事務局がよりよく機能することで、上場会社のコーポレート・ガバナンスは飛躍的に向上することが期待されます。本講座で必要な知識を習得するとともに、取締役会事務局間の横の連携強化にもお役立ていただけるよう工夫して運営していきます。
「MID」はCGネットが行うガバナンス・トレーニング・プログラムで、「独立社外役員向け」と「取締役会事務局向け」の二つのコースがあります。
■対象者:取締役会事務局、取締役会サポート部門、ガバナンスの実務担当者、
その他、コーポレート・ガバナンスの最新動向・本講座の内容に関心のある方
■構成・修了証:CGネット所定の「修了証」授与要件は以下のとおりです
構成・修了証授与要件 |
全8回中、6回以上の受講 |
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※修了証は全講義の終了後に授与します。授与要件に満たない方は補講の機会をご利用下さい。
・補講……後日配信する動画をご視聴いただきます。
・代理出席……個人会員は不可、賛助会員および非会員は可(但し申込者本人の受講回数には見做されません)
■開催方式:Zoomオンライン開催
(Zoomがご利用いただけない企業等にご所属の方にも、後日配信する動画をご視聴いただけます)
※2018年4月より取締役会事務局間で意見交換を行う「取締役会事務局懇話会」を設置しており、本講座修了者は2021年4月から開始する
第4期にご参加いただけます(四半期毎の開催)。懇話会の成果物として、2019年4月には第1期生有志による論文「取締役会評価の活用
と取締役会のPDCAサイクル─取締役会事務局の果たす役割」、また2020年6月には事務局長の富永誠一による論文「コーポレートガバナ
ンスの進展に伴う取締役会事務局の深化─独立社外取締役の支援という観点から」が旬刊商事法務に掲載されました。
【講座カリキュラム】(8コマ)2020年11月~2021年3月上旬 15:30~17:30 |
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第1講:2020年11月13日(金)
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開会挨拶 『取締役会の実効性を支える取締役会事務局とは』
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取締役会事務局にとって、コーポレート・ガバナンスの動向をウォッチすることはきわめて重要です。とりわけ、現在のガバナンス実務の大きな部分を占めるコーポレートガバナンス・コードがどのような背景、目的で作られたのか、上場会社への期待はどのようなものかを理解することは、コーポレート・ガバナンスの本質を考えることにつながります。東証市場の上場制度全般に係るルールメイクを担当しておられる池田課長から、東京証券取引所のガバナンスの取り組みの全体像についてお話いただきます。 |
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第2講:2020年11月20日(金)
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『取締役会事務局に期待すること~アカウンティング・ファイナンス・ガバナンスの視点から』
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取締役会事務局にはどのような役割が期待されるのでしょうか。取締役会の運営は会社によって様々ですし、取締役会室など専属の事務局を置くか、総務、経営企画、法務、秘書室など担当する部署によっても期待されるところは変わってくるものと思われます。ここでは、多くの取締役会事務局との接点を持ってきた松田教授から、ご専門のアカウンティング&ファイナンス(財務会計)、コーポレート・ガバナンスの観点から、取締役会事務局のあるべき姿、そこに近づくために取り組むべきことなどについてお話をいただきます。 |
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第3講:2020年12月7日(月)
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『取締役会の運営実務~モニタリング・モデル型における付議基準、社外取締役の比率、取締役会議長のあり方など』
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昨今は、取締役会について、意思決定機能よりも監督機能を重視することが求められています。このような取締役会は、モニタリング・モデル型と言われますが、その運営のあり方は、必ずしも明らかではありません。実効的な取締役会の運営のポイントとなり、また、取締役会改革の中で今後より強く求められる事項は、取締役会の付議事項のスリム化、社外取締役の増員、取締役会議長とCEOの分離などです。こうした論点について、取締役会の運営実務に詳しい塚本弁護士が、実務的観点からご解説いただきます。 |
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第4講:2020年12月15日(火)
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『社外取締役のサポート実務~情報提供・内部通報・監査役との連携』
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社外取締役のサポートは取締役会事務局にとって最も大きな仕事の一つです。社外取締役に対する取締役会の議案に関する資料配布や事前説明、会社に関する情報提供などが求められます。さらに、コーポレートガバナンス・コードに記載されている、経営陣から独立した内部通報窓口の設置や監査役との連携についても、今後重要なテーマになってくると思われます。ここでは、コーポレートガバナンス・コード対応に詳しい樋口弁護士に、社外取締役のサポート実務について、豊富な経験をもとに網羅的にご解説いただきます。 |
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第5講:2021年1月14日(木)
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『取締役会の実効性評価の実務~取締役会事務局の関わり方も含めて』
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取締役会の実効性評価は、すでに多くの日本企業で自己評価という形で実施されておりますが、その結果をどのように取締役会の改革、そして企業価値向上につなげていくかについて、悩んでいる企業も多いと思われます。ここでは、取締役会評価の支援を行い、多くの第三者評価を実施した宮地氏から、これまでの経験にもとづき、取締役会事務局の立場から見た実効性評価の実務と課題についてご解説いただきます。 |
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第6講:2021年2月2日(火)
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『取締役会事務局が知っておきたい企業不正・不祥事』
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企業不正や不祥事が発生することで、当該企業の企業価値を大きく毀損するだけでなく、関係するステークホルダーにも多大な迷惑をかける大きなリスクになります。企業の不祥事が続発して起こっている中、ガバナンスの実務を担うこれからの取締役会事務局は、企業不正、不祥事に関する正確な知識が求められてきます。日本公認不正検査士協会で理事を務め、企業不正、不祥事に詳しい辻氏から、取締役会事務局に知って欲しい企業不正、企業不祥事の実例と内部統制及びリスク管理について解説いただきます。 |
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第7講:2021年2月8日(月)
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『指名・報酬委員会事務局の実務』
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最近、任意の指名・報酬委員会を設置する会社が増えています。各委員会の事務局は取締役会事務局が兼ねるケースが増えていくと思われます。これから委員会を設置、あるいは運営を本格化していく上で、指名・報酬委員会の事務局をどのように運営していくかは悩ましいところです。
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第8講:2021年3月2日(火)
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『取締役会事務局が知るべき機関投資家の考え方~ESGの目線を含めて』
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コーポレートガバナンス・コードに「株主との対話」が定められたことで、内外の機関投資家について理解が求められています。多くの会社では、この分野はIR部署が対応していると思われますが、ボードメンバーのサポートを行う取締役会事務局が機関投資家の考え方を理解することは必須になってくると思われます。ここでは、ニッセイアセットマネジメントでコーポレート・ガバナンスを統括されるとともにICGNで理事を務める井口氏に、取締役会事務局に知ってほしい機関投資家の考え方についてご解説いただきます。 |
【意見交換会・交流会】
第1講(11/13)、第3講(12/7)、第5講(1/14)、第7講(2/8)の終了後、1時間程度、オンラインによる交流会、意見交換会を行います
(希望者のみ)。取締役会事務局の横の連携強化にお役立て下さい。本講座の企画立案者で「取締役会事務局懇話会」を運営している事務局長
の富永誠一がモデレートいたします。
■講師略歴(講演順・敬称略)
講師略歴 |
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牛島 信(うしじま・しん):開会挨拶
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池田 直隆(いけだ・なおたか):第1講
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松田 千恵子(まつだ・ちえこ):第2講
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塚本 英巨(つかもと ひでお):第3講
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樋口 達(ひぐち・わたる):第4講
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宮地 真紀子(みやじ・まきこ):第5講
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辻 さちえ(つじ・さちえ):第6講
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井上 康晴(いのうえ・やすはる):第7講
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井口 譲二(いぐち・じょうじ):第8講
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■ 受講料・お申し込み
参加種別 |
受講料(税込) |
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日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会員 |
修了証授与受講申込 66,000円(全8回)
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非会員 |
修了証授与受講申込 132,000円(全8回)
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『取締役会のためのMID(ガバナンス講座)』<第4期>参加申し込み
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