後援:(株)東京証券取引所、(株)日本取引所グループ(JPX)
2015年のコーポレートガバナンス・コード適用、そして2018年、2021年の改訂で、上場会社のコーポレート・ガバナンスは形式から実質へと、より一層の深化が求められています。本講座は、取締役会の実効性を支える取締役会事務局の現場の要請に応える実践的なプログラムです。全8回にわたり、これからの取締役会事務局が取り組むべき内容を網羅しています。
取締役会事務局がよりよく機能することで、上場会社のコーポレート・ガバナンスは飛躍的に向上することが期待されます。本講座で必要な知識を習得するとともに、取締役会事務局間の横の連携強化にもお役立ていただけるよう工夫して運営していきます。
「MID」はCGネットが行うガバナンス・トレーニング・プログラムで、「独立社外役員向け」と「取締役会事務局向け」の二つのコースがあります。
■対象者:取締役会事務局、取締役会サポート部門、ガバナンスの実務担当者、
その他、コーポレート・ガバナンスの最新動向・本講座の内容に関心のある方
■構成・修了証:CGネット所定の「修了証」授与要件は以下のとおりです
構成・修了証授与要件 |
全8回中、6回以上の受講
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※修了証は全講義の終了後に授与します。授与要件に満たない方は補講をご利用下さい。
・補講……後日配信する動画をご視聴いただきます(YouTube 形式)
・代理出席……個人会員は不可、賛助会員および非会員は可(但し申込者本人の受講回数には見做されません)
■開催方式:Zoom オンライン開催
(Zoomがご利用いただけない会社の方にも、後日配信する動画(YouTube形式)をご視聴いただけます)
※2018年4月より取締役会事務局間で意見交換を行う「取締役会事務局懇話会」を設置しており、本講座修了者は2024年から開始する第7期に
ご参加いただけます。
懇話会の成果物として、
2019年4月には第1期生有志による論文「取締役会評価の活用と取締役会のPDCAサイクル─取締役会事務局の果たす役割」
2020年6月には執行役員の富永誠一による論文「コーポレートガバナンスの進展に伴う取締役会事務局の深化─独立社外取締役の
支援という観点から」
が旬刊商事法務に掲載されました。
さらに、
2021年3月書籍『取締役会事務局の実務─コーポレート・ガバナンスの支援部門として』(商事法務)
を上梓しました。
今後も、取締役会事務局に関するアウトプットを継続して行っていきます。
【講座カリキュラム】(8コマ)2023年9月上旬~2023年12月中旬 15:30~17:30 |
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第1講:2023年9月5日(火)
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開会挨拶 『取締役会の実効性を支える取締役会事務局とは』
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取締役会事務局にとって、コーポレート・ガバナンスの動向をウォッチすることはきわめて重要です。とりわけ、現在のガバナンス実務の大きな部分を占めるコーポレートガバナンス・コードがどのような背景、目的で作られたのか、上場会社への期待はどのようなものかを理解することは、コーポレート・ガバナンスの本質を考えることにつながります。東証市場の上場制度全般に係るルールメイクを担当されている池田課長から、直近のガバナンス・コードの改訂や2022年4月に行われた市場区分の再編、2023年3月に上場会社に通知されたPBR問題などの内容も含めて、東証の取り組みの全体像についてお話いただきます。 |
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第2講:2023年9月11日(月)
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『取締役会事務局に期待すること~アカウンティング・ファイナンス・ガバナンスの視点から』
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取締役会事務局にはどのような役割が期待されるのでしょうか。取締役会の運営は会社によって様々ですし、取締役会室など専属の事務局を置くか、総務、経営企画、法務、秘書室など担当する部署によっても期待されるところは変わってくるものと思われます。ここでは、多くの取締役会事務局との接点をお持ちの松田教授より、ご専門のアカウンティング&ファイナンス(財務会計)、コーポレート・ガバナンスの観点から、取締役会事務局のあるべき姿、そこに近づくために取り組むべきことなどについてお話いただきます。
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第3講:2023年10月3日(火)
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『社外取締役のサポート実務~情報提供・内部通報・監査役との連携』
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社外取締役のサポートは取締役会事務局にとって最も大きな仕事の一つです。社外取締役に対する取締役会の議案に関する資料配布や事前説明、会社に関する情報提供などが求められます。さらに、コーポレートガバナンス・コードに記載されている、経営陣から独立した内部通報窓口の設置や監査役との連携についても、今後重要なテーマになってくると思われます。ここでは、コーポレートガバナンス・コード対応に詳しい樋口弁護士に、社外取締役のサポート実務について、豊富な経験をもとに網羅的にご解説いただきます。 |
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第4講:2023年10月18日(水)
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『取締役会の運営実務~モニタリング・モデル型における付議基準、社外取締役の比率、取締役会議長のあり方など』
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昨今は、取締役会について、意思決定機能よりも監督機能を重視することが求められています。このような取締役会は、モニタリング・モデル型と言われますが、その運営のあり方は、必ずしも明らかではありません。実効的な取締役会の運営のポイントとなり、また、取締役会改革の中で今後より強く求められる事項は、取締役会の付議事項のスリム化、社外取締役の増員、取締役会議長とCEOの分離などです。こうした論点について、取締役会の運営実務に詳しい塚本弁護士に、実務的観点からご解説いただきます。 |
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第5講:2023年11月6日(月)
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『取締役会の実効性評価の実務~取締役会事務局の関わり方も含めて』
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取締役会の実効性評価は、すでに多くの日本企業で自己評価という形で実施されておりますが、その結果をどのように取締役会の改革、そして企業価値向上につなげていくかについて、悩んでいる企業も多いと思われます。ここでは、取締役会評価の支援を行い、多くの第三者評価を実施した宮地氏から、これまでの経験にもとづき、取締役会事務局の立場から見た実効性評価の実務と課題についてご解説いただきます。 |
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第6講:2023年11月16日(木)
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『指名・報酬委員会事務局の実務』 井上 康晴 氏 (マーサー ジャパン 組織・人事変革コンサルティング部門 シニアプリンシパル 役員報酬・コーポレートガバナンスプラクティスリーダー) |
最近、任意の指名・報酬委員会を設置する会社が増えています。各委員会の事務局は取締役会事務局が兼ねるケースが増えていくと思われます。これから委員会を設置、あるいは運営を本格化していく上で、指名・報酬委員会の事務局をどのように運営していくかは悩ましいところです。 ここでは、コーポレート・ガパナンスの根幹である経営者の後継者計画、経営者報酬改革のコンサルティングに従事されている井上氏から、両分野の最新動向を踏まえ、指名委員会と報酬委員会の事務局実務を務める上での留意点などについてご解説いただきます。 |
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第7講:2023年12月8日(金) 15:30~17:30 |
『取締役会事務局が知っておきたい企業不正・不祥事』 辻 さちえ 氏 (ビズサプリ 代表取締役、日本公認不正検査士協会 理事、公認会計士、公認不正検査士) |
企業不正や不祥事が発生することで、企業価値を大きく毀損するだけでなく、関係するステークホルダーにも多大な迷惑をかける大きなリスクになります。企業の不祥事が続発している中、ガバナンス実務を担う取締役会事務局は、企業不正、不祥事に関する正確な知識が求められます。日本公認不正検査士協会で理事を務める辻氏から、取締役会事務局が知っておきたい企業不正、企業不祥事の実例と内部統制及びリスク管理について解説いただきます。 |
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第8講:2023年12月18日(月)
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『取締役会事務局が知るべき機関投資家の考え方~ESGの目線を含めて』
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コーポレートガバナンス・コードに「株主との対話」が定められたことで、内外の機関投資家について理解が求められています。多くの会社では、この分野はIR部署が対応していると思われますが、ボードメンバーのサポートを行う取締役会事務局が機関投資家の考え方を理解することは必須になってきます。ここでは、インベスコ・アセット・マネジメントで上場会社とのエンゲージメントを行いながらESGを統括されている古布氏に、取締役会事務局が知っておきたい機関投資家の考え方をESGの視点を交えて解説いただきます。
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※講師からの要請により、講師と同業の方のご参加をお断りすることがあります。【意見交換会・交流会】
第2講(9/11)、第4講(10/18)、第6講(11/16)の終了後、1時間程度、上場会社の取締役会事務局の方を対象として意見交換・交流会を行い
ます (希望者のみ)。取締役会事務局の横の連携強化にお役立て下さい。本講座の企画立案者で「取締役会事務局懇話会」を運営している
執行役員リサーチフェローの富永誠一がモデレートいたします。
■講師略歴(講演順・敬称略)
講師略歴 |
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牛島 信(うしじま・しん):開会挨拶
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池田 直隆(いけだ・なおたか):第1講
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松田 千恵子(まつだ・ちえこ):第2講
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樋口 達(ひぐち・わたる):第3講 大手門法律会計事務所代表パートナー 弁護士 公認会計士 公認不正検査士 丸紅建材リース 社外取締役・監査等委員、オルガノ 社外監査役 〔略歴〕 1993年 3月 東京大学経済学部経済学科卒業 1993年10月 会計士補登録 監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入所 1997年 4月 公認会計士登録 2001年 4月 司法研修所 2002年10月 弁護士登録 成和共同法律事務所(成和明哲法律事務所)入所 2012年 8月 公認不正検査士登録 2016年 6月 丸紅建材リース株式会社社外取締役(監査等委員) 2018年10月 大手門法律会計事務所開設 2019年 6月 オルガノ株式会社 社外監査役 2019年10月 アドバンス・レジデンス投資法人 執行役員 〔主な職歴〕 第一東京弁護士会弁護士業務改革委員会税務部会員 青山学院大学非常勤講師(「企業再編の法と実務」 2006年~2018年) 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク 正会員 日本弁護士連合会業務改革委員会外部監査人制度運営小委員会幹事(2006年~2008年) など 〔主な著書・連載〕 「事例でわかる 不正・不祥事防止のための内部監査」(中央経済社)「コーポレートガバナンス・コードに対応した招集通知・議案の記載例」(商事法務)、「株主還元の実態調査」(別冊商事法務No.410)、「コーポレートガバナンス・コードが求める取締役会のあり方」(商事法務)、「開示事例から考えるコーポレートガバナンス・コード対応」(商事法務)、「事業報告等の事例にみるガバナンス・コードの開示対応のポイント」(旬刊 経理情報 2015年5月10日・20日合併号)、「社外取締役の質を確保するためのサポート体制の整備」(資料版商事法務 2014年12月号)「100分でわかる企業法務~取締役のための会社法ノート~」(角川oneテーマ21)、「法務Q&A 会計不正 対応と予防のポイント」(中央経済社)、「会社役員が知っておきたい会計不正のはなし」(中央経済社)、「IFRSで企業法務が変わる」(中央経済社)、「企業法務担当者のためのIFRS」(ビジネス法務連載2011年5月号~2012年4月号)、「取締役の善管注意義務のはなし」(商事法務)、「新会社法 企業再編の要点」(商事法務)、「敵対的買収と企業防衛」(日本経済新聞社) など |
塚本 英巨(つかもと ひでお):第4講
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宮地 真紀子(みやじ・まきこ):第5講
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井上 康晴(いのうえ・やすはる):第6講
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辻 さちえ(つじ・さちえ):第7講 ビズサプリ 代表取締役 SBSホールディングス 社外取締役(監査等委員)、新電元工業、大塚ホールディングス 社外監査役 日本公認不正検査士協会 理事、公認会計士、公認不正検査士 1996年10月監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入所。会計監査、アドバイザリー業務経験後 2015年7月に独立して(株)エスプラス設立。内部統制、内部監査、企業不正予防関連のコンサルティング業務や不正調査を実施している。 この他、企業不正関連のセミナーを官公庁、公認会計士協会、監査法人、企業向け等数多く実施している。 2021年7月に(株)ビズサプリと合併し代表取締役。 (役職) 2016年6月 日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)理事就任(現任) 2017年6月 (株)シーボン 社外監査役就任 2017年10月 日本CFO協会 主任研究委員就任(現任) 2021年3月 SBSホールディングス(株) 社外取締役(監査等委員)就任(現任) 2021年6月 新電元工業(株) 社外監査役就任(現任) 2022年3月 大塚ホールディングス(株) 社外監査役就任(現任) |
古布 薫(こぶ・かおる):第8講
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