ガバナンス構築編(第4期)
上場企業の半数近くが社外取締役を導入済みとは言え、独立性の高い社外取締役は決して多くはないのが現状です。今後、コーポレート・ガバナンスの強化がますます求められていく中、独立社外取締役導入企業が増えていくことが望まれます。また、委員会設置会社は少数にとどまっているものの、監査役会設置会社でも任意の指名、報酬委員会を設置する企業が増えてきており、ガバナンスの実効性を高める動きが活発になってきています。
この「ガバナンス構築編」では、独立社外取締役の責務、コーポレート・ガバナンス向上に資する独立社外取締役の活用について理解を深めた後、ガバナンスのコア機能とも言える指名、報酬、監査の機能、および周辺に関する話題を取り上げ、実効性あるコーポレート・ガバナンス体制の構築について理解を深めることを目的としています。
■ ガバナンス構築編のカリキュラム
コース名 | 講座概要 |
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第1講 2010年10月5日(火) 18:30~20:30 |
『コーポレート・ガバナンスと独立社外取締役』 田村 達也 氏 全国社外取締役ネットワーク 代表理事 |
第2講 2010年10月20日(水) 18:30~20:30 |
『指名委員会の責務とサクセッションプランニング』 田中 滋 氏 ヘイ コンサルティング グループ 特別顧問(元代表取締役会長) |
第3講 2010年11月10日(水) 18:30~20:30 |
『報酬委員会の責務と役員報酬制度』 阿部 直彦 氏 タワーズワトソン 日本オフィス ディレクター タレント・リワード セグメント統括 櫛笥 隆亮 氏 タワーズワトソン 日本オフィス タレント・リワード セグメント 経営者報酬部門 |
第4講 2010年11月15日(月) 18:30~20:30 |
『監査委員会・監査役の責務とガバナンス・内部統制との関わり~監査委員長・社外監査役の経験を通して』 八田 進二 氏 青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科 教授 |
講師略歴 |
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田村 達也(たむら・たつや) 全国社外取締役ネットワーク 代表理事 ㈱グローバル経営研究所 代表取締役 東京大学法学部卒業、ペンシルヴァニア大学院修了。 1961年日本銀行入行。86年日本銀行欧州代表、89年~91年調査統計局長、企画局長、営業局長を歴任、92年~96年日本銀行理事。 1996年~2002年A.T.カーニー㈱会長を経て、02年㈱グローバル経営研究所を設立、代表取締役に就任、2003年全国社外取締役ネットワーク代表理事に就任、現在に至る。 ㈱オートバックスセブン 日本興亜損害保険の社外取締役を務める他、過去にオリックス㈱、ボーダフォン㈱、㈱カネボウ化粧品、㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、サンデン㈱、スルガ銀行㈱で社外取締役を務めた。 |
田中 滋(たなか・しげる) ㈱ヘイ コンサルティング グループ 特別顧問(元代表取締役会長) 1946年生まれ。 東京大学工学部および同大学院修士課程卒業。エール大学経済学修士。 通産省を経て、86年にヘイ・コンサルティング・グループに入社。90年に日本支社長に就任、その後2007年まで代表取締役社長。2007年から昨年9月まで代表取締役会長。現在は特別顧問。 一方、98年から昨年5月まで、ヘイグループ本社取締役。取締役会においては、指名委員、企業価値評価(Valuation)委員を歴任。 現在、東証1部上場数社において、指名アドバイザリー委員、報酬アドバイザリー委員。 コンサルタントとしては、日本企業における人材マネジメント革新とグローバル化に取り組み、三菱商事、ソニー、武田薬品、トヨタなどでコンサルティングに従事。 |
阿部 直彦(あべ・なおひこ) タワーズワトソン 日本オフィス ディレクター タレント・リワード セグメント統括 慶應義塾大学商学部卒業。 1985年ピートマーウィックミッチェル東京事務所入社後、92年ロサンゼルス事務所報酬制度コンサルティング部門ディレクター。97年旧タワーズペリンロサンゼルス支店入社、東京支店へ転勤後、2001年より東京支店 マネージング プリンシパル駐日代表、現在に至る。上級経営者の報酬制度に関する全ての分野(基本報酬、短期インセンティブ、長期インセンティブ、その他ベネフィット)の戦略立案、制度設計・導入および社外取締役報酬に関して数多くのプロジェクト実績を持つ。 日本経済新聞、週刊ダイヤモンド、日経ビジネス、東洋経済、労政時報等に記事を執筆。著書として『会社を変える報酬改革』(東洋経済新報社)、共著として『ストックオプションのマネジメント』(ダイヤモンド社)、『グッドガバナンス・グッドカンパニー』、『「経営者報酬」の実務詳解』(共に中央経済社)がある。 日本コーポレートガバナンス委員会専門委員(2001年度まで)、日本取締役協会会員、「制度インフラと透明性委員会」の「経営者報酬ワーキング・グループ」座長(2004年度)。 櫛笥 隆亮(くしげ・たかあき) タワーズワトソン 日本オフィス タレント・リワード セグメント 経営者報酬部門 東京大学経済学部卒業。公認会計士。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。 大手監査法人を経て、2002年旧タワーズペリンに入社、現在に至る。入社以来、一貫して経営者報酬コンサルティングに従事し、報酬水準や報酬構成、賞与・ストックオプション等のインセンティブ制度の設計を通じた「報酬の方針」立案、及び報酬委員会への継続的アドバイザリー業務などに携わる。 主な共著として『経営者報酬の法律と実務』(株式会社商事法務)、 『「経営者報酬」の実務詳解』(中央経済社)。 |
八田 進二(はった・しんじ) 青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科 教授 元)エーザイ㈱ 社外取締役・監査委員 【学歴】 1973年 慶応義塾大学経済学部卒業 1976年 早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了 1982年 慶応義塾大学大学院商学研究科博士課程修了 【社会における主な活動(現在)】 会計大学院協会理事長 金融庁企業会計審議会委員(内部統制部会部会長) 会計教育研修機構理事 独立行政法人経済産業研究所監事 ㈱日本政策投資銀行社外監査役 【最近の主な著書・訳書】 『会計プロフェッションと監査』(単著 同文舘出版 2009年) 『会計・監査・ガバナンスの基本課題』(編著 同文舘出版 2009年) 『21世紀 会計・監査・ガバナンス事典』(編著 白桃書房 2009年) 『COSO内部統制システム・モニタリングガイダンス』 (監訳 日本公認会計士協会出版局 2009年) 『企業不正対策ハンドブック―防止と発見―』(監訳 第一法規 2009年) 『企業不正防止対策ガイド』(委員長 日本公認会計士協会出版局 2009年) その他多数。 |