取締役・監査役大学講座
コーポレートガバナンス・コード時代の取締役・監査役のためのガバナンス・トレーニング・プログラム
コーポレートガバナンス・コードでは、「取締役・監査役のトレーニング」に関する項目が設けられています(原則4-14)。トレーニングには様々な分野が考えられますが、「コーポレート・ガバナンスそのものの理解」が大変重要だと思われます。
日本のコーポレート・ガバナンスを推進する「日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(CGネット)」では、上場会社のボードメンバー(取締役・監査役)を主な対象として、コーポレート・ガバナンスのトレーニング・プログラムである「取締役・監査役大学講座」を開講しています。
本講座は、「ガバナンスコース」「企業価値コース」「役員責任コース」の3コースで構成され、ボードメンバーに求められるコーポレート・ガバナンスおよび周辺知識の習得の機会を提供しています。社内、社外を問わない、取締役、監査役の皆様向けのコーポレート・ガバナンスのトレーニングとしてご活用いただけけます。
■ スケジュール
コース名 | 講座概要 | 開催時期 |
---|---|---|
ガバナンスコース | ◎現代コーポレート・ガバナンス総論(日本コーポレート・ガバナンス研究所長 若杉敬明氏) ◎証券取引所が期待する上場会社のコーポレート・ガバナンス(東京証券取引所 安井良太氏) ◎取締役・監査役が知るべきガバナンスと内部統制(公認会計士 鈴木輝夫氏) ◎指名委員会の運営とサクセッションプランニング(ヘイ コンサルティング グループ 高野研一氏) ◎報酬委員会の運営と役員報酬制度(ペイ・ガバナンス日本 阿部直彦氏) |
2015年 9~10月 |
企業価値コース | ◎取締役、監査役が押さえておきたい決算書類の基礎知識(早稲田大学ビジネススクール 西山茂氏) ◎企業価値創造とコーポレート・ファイナンス(首都大学東京大学院 松田千恵子氏) ◎過去の日本企業の買収失敗例に学ぶ、企業価値向上に資するM&A基礎知識(早稲田大学大学院・一橋大学大学院 服部暢達氏) ◎企業価値向上に資する株主との対話の実践(ジェイ・ユーラス・アイアール 高山与志子氏) |
2015年 11月 |
役員責任コース | ◎会社役員の義務と責任(主に会社法の観点から)(山口利昭弁護士) ◎会社役員の義務と責任(主に金融商品取引法の観点から)(須崎利泰弁護士) ◎取締役会の運営と会社役員の責任追及に関する実例(川村宜志弁護士) ◎株主代表訴訟/会社役員が直面するリスクとD&O保険(渡邉弘志弁護士/エース損害保険 中江透水氏) |
2016年 2月 |
■ 受講対象者
コーポレート・ガバナンスの確立を担うボードメンバー(取締役および監査役。社内・社外、常勤・非常勤問わず)を主な対象者としますが、企業の役員候補者、コーポレート・ガバナンスのさらなる向上を目指す実務担当者・取締役会事務局、日本企業のガバナンス問題に関心を寄せる市場関係者の方々へもお勧めいたします。
※各コースのみの受講も可能ですが、3コース全体の受講をお勧めいたします。
※3コース全体で75%以上出席された方にはCGネット所定の「修了証」を発行します。 (ご欠席者には復習の機会を提供して出席と見なします)
※非会員の方は、CGネットにご入会されることで、実際に独立役員(社外取締役、社外監査役)を務める方々が集まり意見交換を行う「独立役員研究会」や、コーポレート・ガバナンスの最新事情を聞く「コーポレート・ガバナンス連絡会」などで、様々なサポートを受けることができます。(→ ご入会はこちら)
「取締役・監査役大学講座」の過去の実績
2003年11月に「取締役大学講座(第1期)」としてスタートした本講座は、2005年10月~2007年3月(第2期)、2008年4月~2009年1月(第3期)、2010年4月~2011年11月(第4期)、2012年4月~8月(第5気)と徐々に内容を進化させながら、コーポレート・ガバナンス研修プログラム先頭を走りつづけています。
⇒【第1期】の実績はこちら
取締役会に参画する取締役として習得しておくべき知識として、「財務会計」「法務」「ガバナンス」の3コースを基礎編として、各コース10時間。また、企業の取締役会が直面するトピックスを取り扱う実践編を前半・後半に分けてそれぞれ8時間で構成しています。その他、特別編として、重要な経営課題である「刑事リスク」(8時間)、「M&A」(12時間)で開講しています。
⇒【第2期】の実績はこちら
日本企業の取締役会の実情に即して、①取締役として知っておくべき基礎知識に加え、②法制度等の改定に伴う最新動向、③グローバルな現代経営に必要不可欠な知識の習得、といった三つの視点から組み立てられています。
①として「財務会計」「法務」「経営戦略・ガバナンス」の3コース、②として「新会社法」「内部統制」「公開会社法制」の3コース、③として「コーポレート・ファイナンス」「統合リスクマネジメント」の2コース、各コースとも6~10時間の計8コースで構成されています。
⇒【第3期】の実績はこちら
「長期的企業(株主)価値向上に資するコーポレート・ガバナンスの構築」を意識した内容で、日本企業が取り組むべきガバナンス周辺知識の習得という観点から組み立てられています。
コーポレート・ガバナンスを様々な視点から学ぶ「ガバナンス構築編Ⅰ」、ガバナンスのコア機能となる社外取締役と指名、報酬、監査の三機能に焦点を当てた「ガバナンス構築編Ⅱ」、日本の取締役会のレベルアップが求められているコーポレート・ファイナンスとM&Aの基礎知識を習得する「企業価値向上編」の3コースを用意し、各コースとも8~10時間で構成されています。
⇒【第4期】の実績はこちら
第3期の流れを受け継ぎ、「長期的企業(株主)価値向上に資するコーポレート・ガバナンスの構築」を意識した内容で、日本企業が取り組むべきガバナンス周辺知識の習得という観点から組み立てられています。
コーポレート・ガバナンスを取り巻く諸環境を学ぶ「ガバナンス環境編」、コーポレート・ガバナンスの観点から取締役の責任と証券取引法制を取り扱う「ガバナンス法務編」、コーポレート・ガバナンスの確立に必要不可欠な独立社外取締役と、ガバナンスのコア機能とも呼べる、指名、報酬、監査の問題を取り扱う「ガバナンス構築編」3コースを用意しました。各コースとも8時間となっています。
⇒【第5期】の実績はこちら
コーポレート・ガバナンスを推進する三団体が統合して生まれた「日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(CGネット)」として、講座名を「取締役・監査役大学講座」と変更し、「グローバルに通用する経営の監視役(取締役・監査役)のためのガバナンス教育プログラム」と題して、取締役、監査役が知っておくべきコーポレート・ガバナンスと周辺知識の習得という観点から再設計しました。
コーポレート・ガバナンス及び周辺知識を学ぶ「ガバナンスコース」、ボードメンバーが取り組むべき企業価値向上について取り上げる「企業価値コース」、取締役、監査役としてコーポレート・ガバナンスの観点から役員の責任を全うするための知識を学ぶ「役員責任コース」の3コースを用意し、ボードメンバーに求められているガバナンス・リテラシーの向上の機会を提供しました。各コースとも8時間となっています。
⇒【第6期】の実績はこちら
コーポレート・ガバナンスの推進団体である「日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(CGネット)」では、上場企業のボードメンバー(取締役および監査役)を主な対象として、グローバルに通用するコーポレート・ガバナンスの教育プログラム「取締役・監査役大学講座」を開講しています。全3コース「ガバナンスコース」「企業価値コース」「役員責任コース」で、3コースとも8時間(4講×2時間)、計24時間のプログラムとなっています。