取締役大学講座(第2期)
取締役大学講座(第2期)は、日本企業の取締役会に参画するボードメンバーとして最低限必要な知識を習得するために、「CGネット」の前身の「社外ネット」が考案した、取締役のための集中的なガバナンス教育プログラムです。
日本企業の取締役会の実情に即して、①取締役として知っておくべき基礎知識に加え、②法制度等の改定に伴う最新動向、③グローバルな現代経営に必要不可欠な知識の習得、といった三つの視点から組み立てられています。
上の分類では、①として「財務会計」「法務」「経営戦略・ガバナンス」の3コース、②として「新会社法」「内部統制」「公開会社法制」の3コース、③として「コーポレート・ファイナンス」「統合リスクマネジメント」の2コース、各コースとも6~10時間の計8コースで構成されています。これら①は基礎編、②および③は実践編として開講しています。
講師には、コーポレート・ガバナンスに深い理解を有し、全国社外取締役ネットワークの活動にご賛同いただいている各分野の第一人者の学者、弁護士、公認会計士、研究者、機関投資家、投資銀行家、証券取引所関係者、コンサルタントに依頼し、毎回質の高い講義が行なわれました。
■ 第2期の構成(基礎編)
コース名 | 講座概要 | 開催時期 |
---|---|---|
財務会計コース | 経理財務と企業経営、会計と税務の基礎知識、財務諸表の仕組みと読み方、財務情報と企業経営、経営者・取締役会・経理部門・監査部門の役割と責任 | 2005年 10月~12月 |
法務コース | 会社法総論、委員会等設置会社と監査役型会社、M&A関連法制、役員の責任関連法制、事例研究 | 2006年 1月~3月 |
経営戦略・ ガバナンスコース |
コーポレート・ガバナンス概論、経営改革とコーポレート・ガバナンス、IT投資決定におけるコーポレート・ガバナンスのあり方、役員報酬制度、IRと株主重視経営、コーポレート・ガバナンスにおける機関投資家の果たす役割 | 2006年 3月~5月 |
■ 第2期の構成(実践編)
コース名 | 講座概要 | 開催時期 |
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新会社法 | 新会社法概要、設立等、株式会社の機関、株式・新株予約権・新株予約権付社債、社債、計算、組織再編、清算、特別清算、持分会社、その他 | 2005年 10月~11月 |
内部統制 | 内部統制とは何か、プロジェクトの進め方、内部統制の文書化、内部統制の有効性評価、内部統制の事例研究 | 2005年12月 ~2006年2月 |
ファイナンス | コーポレートファイナンス総論、投資の経済計算―株主価値創造のための意思決定、資本コスト―株主価値創造のための資本調達、コーポレートファイナンスの諸問題 | 2006年 5月~7月 |
統合リスク マネジメント |
統合リスクマネジメント総論、リスクマネジメントの流れ・手法の展開、リスクマネジメント体制の構築、事例研究 | 2006年 10月~11月 |
公開会社法制 | 金融商品取引法の概要(成立経緯、基本的枠組)、投資者保護(インサイダー取引規制と不公正取引の禁止)、情報開示制度(情報の透明性確保、内部統制の強化、適時開示)、証券取引所における適時開示 | 2007年 1月~3月 |