コーポレート・ガバナンス教育プログラムの取締役・監査役大学講座

ガバナンスコース

2015年6月1日のコーポレート・ガバナンス・コードの適用で、上場会社のコーポレート・ガバナンスの確立がますます求められるようになりました。コードの原則4-14では「取締役・監査役のトレーニング」が謳われ、ボードメンバー(取締役及び監査役)のコーポレート・ガバナンスの理解が必須になっています。

「取締役・監査役大学講座」は、コーポレート・ガバナンスの推進団体として10年以上の歴史のあるCGネットが独自に開発したコーポレート・ガバナンスのトレーニング・プログラムです。「ガバナンスコース」「企業価値コース」「役員責任コース」の3コースで構成されます。
「ガバナンスコース」では、取締役・監査役が押さえておきたいコーポレート・ガバナンスのポイントをさまざまな角度から取り上げます。「ガバナンスコース」の全5回で学ぶ内容は、次のとおりです。

第1講:資本主義の基本的な考え方を含む、コーポレート・ガバナンスの理論的側面。
第2講:証券取引所が期待するコーポレート・ガバナンスと、上場会社の取締役、監査役が知って欲しい上場制度の意義。コーポレート・ガバナンス・コードの視点を交えて。
第3講:取締役、監査役が知っておくべきガバナンス及び内部統制の知識を企業不祥事の事例から考える。
第4講:上場会社が設置する指名委員会(任意委員会含む)の運営とサクセッションプランニングに関する知識。
第5講:上場会社が設置する報酬委員会(任意委員会含む)の運営と役員報酬制に関する知識。


■ ガバナンスコースのカリキュラム(開催場所/CGネット会議室:港区浜松町2-4-1世界貿易センタービル12F)

コース名 講座概要
第1講
2015年9月30日(水)
18:30~20:30
『現代コーポレート・ガバナンス総論』
 若杉 敬明 氏
 ミシガン大学ロス・ビジネススクール三井生命金融研究所 理事
 東京大学 名誉教授
 日本コーポレート・ガバナンス研究所 所長
 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク 理事
第2講
2015年10月6日(火)
18:30~20:30
『証券取引所が期待する上場会社のコーポレート・ガバナンス
 ~コーポレートガバナンス・コードを踏まえて』(仮)
 安井 良太 氏
 東京証券取引所 上場部長
第3講
2015年10月14日(水)
18:30~20:30
『取締役・監査役が知るべきガバナンスと内部統制~企業不祥事例から考える~』
 鈴木 輝夫 氏
 公認会計士
 花王、クボタ 社外監査役
第4講
2015年10月21日(水)
18:30~20:30
『指名委員会の運営とサクセッションプランニング』(仮)
 田中 滋 氏
 ヘイ コンサルティング グループ 特別顧問
第5講
2015年10月29日(木)
18:30~20:30
『報酬委員会の運営と役員報酬制度』(仮)
 阿部 直彦 氏 
 ペイ・ガバナンス日本 代表取締役・マネージングパートナー
講師略歴
若杉 敬明(わかすぎ・たかあき):第1講
ミシガン大学ロス・ビジネススクール三井生命金融研究所 理事、東京大学 名誉教授
日本コーポレート・ガバナンス研究所 所長、CGネット 理事

東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科修了。
東京大学経済学部助手、横浜市立大学商学部助教授、東北大学経済学部助教授、東京大学大学院経済学研究科教授を経て現職。
専門は、コーポレート・ガバナンス、コーポレート・ファイナンス。
過去には、㈱リコー、日本水産㈱で社外取締役、JFEホールディングス㈱と㈱エヌ・ティ・ティ・ドコモで社外監査役を務めた経験を持つ。
日本のコーポレート・ガバナンス理論の最高権威。
安井 良太(やすい・りょうた):第2講
㈱東京証券取引所 上場部長

1988年、横浜国立大学経営学部卒業。同年、東京証券取引所入所。上場審査部、決済管理部等を経て、2013年6月より現職。 上場会社のコーポレート・ガバナンス向上や適時開示制度の見直しなどの上場制度の総合整備などに尽力している。現在、財団法人財務会計基準機構基準諮問会議委員、日本公認会計士協会品質管理委員会外部委員を務める。
鈴木 輝夫(すずき・てるお):第3講
公認会計士、花王㈱、㈱クボタ 社外監査役

昭和48年 アーサーアンダーセン アンド カンパニー東京事務所入社
平成元年 英和監査法人(アーサーアンダーセン)代表社員就任
平成5年 監査法人朝日新和会計社と合併し、朝日監査法人代表社員就任
平成11年 金融庁(旧大蔵省)公認会計士第二次試験委員(平成14年10月まで)
平成15年 朝日監査法人 本部理事就任 
平成16年 あずさ監査法人と合併、あずさ監査法人となり本部理事就任
平成17年 あずさ監査法人経営改革支援本部長就任
     金融庁 企業会計審議会 内部統制部会 臨時委員就任(現在に至る)
平成18年 あずさ監査法人 専務理事就任、RA本部長就任
平成22年 あずさ監査法人 副理事長(平成23年8月まで)
平成24年6月 あずさ監査法人 退職、 花王株式会社 社外監査役就任
平成27年6月 株式会社クボタ 社外監査役就任
その他外部活動 金融庁 企業会計審議会 内部統制部会 臨時委員
近著に、「新任役員のための コーポレートガバナンスの基礎知識」(中央経済社、平成24年7月刊)
田中 滋(たなか・しげる):第4講
㈱ヘイ コンサルティング グループ 特別顧問

1946年生まれ。
東京大学工学部および同大学院修士課程終了。エール大学経済学修士。
通産省を経て、86年にヘイ・コンサルティング・グループに入社。90年から2009年まで、日本支社長、日本法人代表取締役社長、代表取締役会長を歴任、現在は特別顧問。
一方、1998年から2009年まで、11年間にわたりヘイ・コンサルティング・グループ本社の取締役。本社取締役会では、指名委員会委員もつとめ、本社CEO指名プロセスに従事。
日本においては、日本企業の人事制度と人材マネジメントの革新に取り組み、三菱商事、ソニー、武田薬品、トヨタなどでコンサルティングに従事。成果主義型人事制度およびコンピテンシーを日本に導入した。コーポレートガバナンス改革にも取り組み、東証1部上場企業2社で、指名委員、報酬委員をつとめた。
阿部 直彦(あべ・なおひこ):第5講
ペイ・ガバナンス日本㈱ マネージング・パートナー

20年を超える日米での経営者報酬コンサルティングの経験を有しており、本分野の、日本におけるパイオニア。
米国KPMG(ロサンゼルス)日系企業部ディレクター、タワーズペリン(現タワーズワトソン)のロサンゼルス(コンサルタント)を経て東京支店代表等を勤めた。2013年11月にペイ・ガバナンス日本株式会社の代表パートナーに就任。
日本経済新聞、朝日新聞、日経ビジネス、ウオールストリートジャーナル、ビジネスウイークなど多くのメディアに対して経営者報酬に関するコメント及び論文の提供実績がある。
日本取締役協会の経営者報酬ガイドラインのワーキンググループリーダーを、2002年以降継続して務める。
1985年 慶應義塾大学商学部卒業

米国ペイ・ガバナンスLLCは、旧タワーズペリン経営者報酬部門のパートナーが中心となって設立された独立系経営者報酬コンサルティング会社。大規模クライアントの領域でのマーケットシェアが高く、S&Pラージキャップ500社では、創設4年で、第2位にランクされている。
ペイ・ガバナンス日本株式会社は、米国ペイ・ガバナンスのグローバルメンバーファームであり、日本初の独立系経営者報酬コンサルティング会社として設立された。
全国社外取締役ネットワーク活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス・フォーラム活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス研究所